パソコン故障 その後の話
Uさまに宛てた手紙の返事が来るまで、我が家のパソコンは一切手を触れず放置される事となりました。そして手紙の投函から二日後。 父が心配そうに私に訊ねました。 「連休の間にパソコンで報告書を作成しないといけないから、一刻も早く直らないと困るんだが」 そう言われても今の自分には何も出来ません。そう、今の私に出来ることといえば・・・ リカバリーだけです。 「・・・リカバリーする? データは全部消えちゃうけど、パソコンは使えるようになる可能性高いみたいだよ」 私の本音を言えば、正直言ってこの段階でリカバリーはしたくありません。 あらゆる手を尽くしてみても効果が上がらず、その結果最終手段としてリカバリーをするのなら納得も諦めもつきます・・・・が!! 今はまだUさまから手紙の返事を待っているところなので、到底諦めがつかないのです。 とはいうものの、我が家のパソコンは父の所有物。私がかなり勝手に使わせて貰ってるとはいえ、本来は父の仕事用パソコンです。父の仕事に差障りが出ては本末転倒。仕事の再開の為にパソコンが使えるようにリカバリーしてほしい、と父に言われたらそれに従うしかありません。 従うしかないんだけれども、見苦しく最後の抵抗を試みる私・・・ 「でも、会社から送られてきた仕事用のデータとかも全部消えるよ? パソコンは使えても、報告書の作成には使えなくなってるかも。それでもいい?」 「いや、これから作成する報告書の分は、今までのデータが無くても大丈夫なんだが」 ・・・・・・・・・・・・玉砕。 「あ・・・そうなんだ。じゃ、リカバリーする・・・?」(←明らかに気乗りしない口調) 「リカバリーって、本当に保存してたデータが全部消えるのか?」 「消えるよ〜! 仕事用に入れたソフトとかデータ、全部後で入力し直しだよ!!」(←ここぞとばかりに強調) 「それは別に構わないんだが・・・」 「(構ってえぇぇーっ!!)」(←心の叫び) 「孫たちの写真も消えるのは嫌だなぁ」 ・ ・ ・ 延長戦ロスタイムで劇的なゴールが決まったかのような大逆転でした。 仕事のデータは惜しくないが、二年掛けて撮り集めた可愛い孫の写真を消すのは惜しいという、良きじぃちゃんでもある父の要望により、リカバリーはひとまず回避されたのでした。 しかし問題は解決していません。早くパソコンが使えるようにならないと、父の仕事に差支える事に変わりはありません。頼みの綱はUさまからの返事だけなのですが、ここで父が大英断を下します。 「パソコンをもう一台買おう!!」 私に異論のあろう筈がありません。 だってパソコンがもう一台あったら、今のパソコンを大急ぎで直す必要がなくなるんですから、データを取り出す作業だって時間を掛けて慎重に取り組めるし! 早速行きつけの電気店に親子で出向き、パソコン担当者を捕まえてカタログ見ながら根掘り葉掘り質問して、一番自分たちのニーズに合っていると思われるパソコンを購入したのでした。 二年前に初めてパソコンを買った時は、「使えれば何でもいいから」と一番値段の安い物を選んでいました。もしあの頃の自分に助言出来るなら、言ってやりたいことが山ほどあります(CD焼けるのにしろとか、ワー○とエクセ○入ってるのにしとけとか/笑) こうして我が家に二台目のパソコンが導入されたのでした。今までのパソコンはデスクトップでしたが、今回は置き場所がないという理由でノートです。 取説片手に四苦八苦しながら何とかセットアップを済ませ、ネット環境やプリンターとの接続も完了しました。パソコンは購入日ではなく起動させた日から保証期間が始まると説明にあったので、何気なく起動日を確認したら5月3日でした。 5月3日って・・・二年前、初めてパソコンを買ってきて起動させた、まさにその日だわ・・・(遠い目) きっちり二年であのパソコンは駄目になったのだと思うと、妙に感慨深いです。 しかもこの直後に今度はプリンターが壊れ、父はプリンターも買い直していました。プリンターも一番安いのを買っていた為、修理費の方が買った値段より高くなるらしいので、それならプリンターも高機能の物に買い換えたほうがお得!と考えたようです。 セットアップが終わった直後から、父は猛烈な勢いで報告書の作成に取り掛かりました。データが無くてもワー○が使えれば報告書は書けると言っていましたが、いざ新しいパソコンに向かってみると登録していた専門用語や自分が使い易いように設置してあったツールバーなどが全部無くなっているので、相当苦労したみたいです。 そして私は父の仕事が一段落してから、ネットに復帰しました。 私がネット復帰して最初にやったことは、もちろん Uさまへのお詫びであります・・・・・・ 連休中だったせいか私が書いた支離滅裂な手紙は、Uさまの手元に届くまでにかなりの日数を要したらしく、手紙を見られるよりも先にお詫びが出来たのがせめてもの幸いでした。 Uさま、その節は本当に本当に失礼を致しました。身勝手極まる一方的な手紙を送りつけられたにも関わらず、優しいお言葉で許して下さり、本当に感謝しております。 それにしても困ると人を頼ろうとするこの性格、何とかしたい・・・(汗) |