キャプテン翼 その1

 当時は兄がジャンプを買っていたので、全話タダでリアルタイムで読んでいました。
 初登場時の若林くんを見て、「ははぁ、これは下町のガキ大将だな」と、勝手に思い込んでいたら、地元の名士の息子ででっかいお屋敷に住んでいるお坊ちゃまだったので、とてもびっくりしました。
 それというのも当時の少年漫画というのは、主人公のライバルが金持ちだった場合、
  1.現実には有り得ないくらい気障な言葉遣いをする。
  2.言葉の端々に金持ちらしさを匂わせている。
  3.とにかくイヤミ
 と、決まっていたから(←誤解)です。
 どれも若林くんには当てはまらないでしょ? まぁ、よく考えてみると小学生が専属コーチ雇っているあたり、2と3は当てはまってたんですけど・・・。
 私にとっては、今までに見ないタイプだったので、なんとなく注目していました。そしたら、対抗戦から全国大会にかけて、若林くん、どんどん顔が可愛くなってくじゃないですか〜!
 でも、可愛いのは顔だけで、性格や振る舞いは小学生とは思えないほどしっかりしていて、男らしい! リーダーシップがあって、周囲からも頼られ、責任感が強くて、天性の才能があるのに、更に努力を重ねて実力を高める向上心の持ち主。根性もあるし。
 
非の打ち所がありません!

 惚れるなという方が無理!! 私は当時、金がないせいもあって、あまり漫画の単行本を買わなかったのですが、「キャプテン翼」は買い揃えましたよ〜。(でも、中学生編になって、若林くんが出なくなったら買うの止めました。Jr.ユース編からまた買い出したけど)

 そんな私を見て、ジャンプ提供者の兄は不思議に思ったみたいです。当時の兄が目当てにしていたのは、「北斗の拳」「魁!!男塾」たまに載ってる「コブラ」など。「キャプテン翼」は、飛ばし読みしてたようです。趣味が全然違うから、仕方ないんだけど、
 「この漫画、なにが面白いの?」
などと、失礼な事を平気で聞くから、私は答えました。
 「ストーリーだよ! ちゃんと読んで! 燃えるから!!

 当時は燃えていたのに、今じゃすっかり萌えているバカはです。