キャプテン翼 その2 当時の私のクラスメートの中にも、「キャプテン翼」のファンは大勢いました。でも、私の見る限り、日向くん、若島津くん、岬くんのファンばっかり。若林くんが話題にのぼる事がないので私はなんとなく沈黙を守っていました。 そんなある日。私は「キャプテン翼」を知らないと思われていたらしく、面白いよ、と級友たちに薦められました。 私「知ってるよ。好きだから」 友「えっ! ホント! 誰が好き?」 私「若林くん」 一瞬の沈黙。それから何故か周囲が大爆笑(どうしてなのか、今でも判らん) 友「そっかぁ、彼もカッコイイよね。私は小次郎が好きで・・・(以下、熱い語り)」 私が以後も校内では、「キャプテン翼」について沈黙を守ったのは言うまでもありません。 身近な所に同志を見出せなかったため、当時の私には同人趣味が全くありませんでした。 でも、漫画やアニメを見ているだけでは飽き足らず、何か若林くんのファンとしての行動を取りたいと思っていました。 そこで私が始めたのが、キャラクターグッズの収集でした。主に文房具が多かったですが、他にもビデオやビデオレーベル、映画のパンフ、カレンダーなど、貧乏学生にしてはつぎ込んだ覚えがあります。 幸か不幸か、若林くんがプリントされたグッズが少なかったので、当時の私は口惜しいような、金が助かって嬉しいような、複雑な気持ちで買い物してました。 私がキャラクターグッズを買っていた店には、「キャプテン翼」の同人誌も置いてありました。そのほとんどが日向くんと若島津くんのやおい本だったので、私は何の興味も示しませんでした。 ところがある日、一冊だけ、シュナ源本があったのです。しかも、絵が滅茶苦茶上手で、超カッコイイのが! 「うわぁ〜! この本欲しい!」 と、思う反面、 「こんな本買ったら、いかぁーん!!」 とも、強く思いました。そうです、先に述べた通り、当時の私には同人趣味が全くなかった<のです。 結局、買わずに店を出たのですが、今にしてつくづく思います。 買っときゃ、良かった〜!! |