ゲ ー ム ノ ベ ル

 4コマ漫画を四苦八苦して小説に直していた私ですが、ここでまたも壁にぶち当たります。
 普通の漫画ならストーリーがあるから、ノベライズは難しくありません。しかし4コマ漫画では短すぎて、どこをどう捻っても小説にならないネタが殆どです。つまり・・・・・・

 展示物が足りない。

 やばい、イラストで行き詰った時と一緒だよ・・・。ヘタレ絵と数えるほどの短編小説(どうしたって長編は無理!)じゃ、誰も来てくれないよ・・・。
 ない知恵をふり絞って私が無理矢理考え付いたのが、ゲームブック(サイト上ではゲームノベル)でした。


 私が友人と二人で同人誌を作っていた頃、世の中はちょっとしたゲームブックブームでした。書店にはゲームブックのコーナーがあり、色々な出版社から毎日のように新刊が出ていました。翻訳物、和製、新書版、文庫版、ジャンルもファンタジー、SF、ミステリー、様々なものがありました。(今じゃ全く見かけませんが)
 私も友人もゲームブックが好きだったので、二人で作った同人誌には、自分たちが作ったゲームブックが必ず掲載されていました。

 あれなら、なんとかなるんじゃないか?

 ゲームブックの良いところは、アイデアを没にしなくていいところです。
 普通の小説の場合、いくつかあるアイデアの中から一番良いものを選び抜いて、作品として仕上げます。没になったネタが日の目を見ることは、まずないでしょう。
 しかしゲームブックなら、一番よいアイデアは正解ルートにして、それ以外の没ネタも外れルートとして全て活かすことが出来ます。
 これは逆に言うと、ひとつのアイデアを練りこんで長編に仕上げる才能がないかわりに、取るに足らない阿呆な妄想はいくらでも湧いてくるに、うってつけです。
 私は早速、ゲームブックの製作に取り掛かったのでした。


 それにしても、自分に向いてるかもしれないと思って作った、ゲームブックですが肝心の出来栄えが・・・項目数が20ってのも、異様に少ないし・・・大体、ハッピーエンドがあの肩透かしって・・・すみません! 出直してきます!!(脱兎!)