ごちゃごちゃ考えているのが面倒臭くなって、若林は無理に開けていた目を睡魔に誘われるままに閉じてしまった。酔っているせいもあって、若林はそのままベッドに倒れ込み深い眠りに落ちていった。
ぐっすり寝入っていた若林だったが、ボソボソと囁きあうような声が耳に届いて、ぼんやりと目を覚ます。
「本当に平気かな。だって、こんな所に・・・」
「大丈夫だよ。ゆっくり丁寧にすれば・・・」
ああ、まだ翼と岬が話しているんだな。そう思いながら未だ眠気の醒めぬ若林は、目を閉じたまま起きようとはしなかった。夢見がいいせいか何だか妙に気持ちが良くて、ここで起き上がる気になれなかったのだ。しかしその直後、下半身に痛みが走って、若林は思わず声を上げて飛び起きた。
「あっ、若林くん、ごめん!」
「あーあ。起きちゃった・・・翼くん、ちょっと乱暴だったみたいだね」
若林のすぐ間近に、翼と岬の顔があった。だがさっき三人で話していた時とは様子が違う。眠りから醒めたばかりで意識が朦朧としている若林にも、その違和感の原因は一目で判った。
二人は一糸纏わぬ全裸だったのだ。いや、二人だけでなく若林もすっかり着衣を剥ぎ取られ、ベッドの上で無防備に裸を晒していた。そして大きく広げられた脚の間に翼の手が伸びており、若林のアナルには翼の指がすっぽりと挿入されていた。痛みに顔を歪めながら、若林は叫ぶ。
「な、何なんだ、一体!? お前ら、何をやってるんだ!」
「大きな声出さないでよ。さっきまでは、あんなにイイ声で鳴いてたのに」
岬の言葉に、若林はドキリとする。何故なら若林は、眠っている間ずっと淫夢のようなものを見ていたからだ。だがそれはどうやら、眠っている若林の身体に翼と岬が性的な悪戯をしていたかららしい。若林が今更ながらに自分の身体を見直してみれば、目に付く所あちこちにキスマークがつけられ、両の乳首はピンと固く尖っており、そしてペニスは勃起して先走りの汁を漏らしている状態だった。
戸惑い、焦りつつも身体が興奮状態なので、若林はベッドから動けずにいた。翼が気を遣っているのか、ゆっくりと若林の中をかき混ぜながら、申し訳なさそうに言う。
「若林くん、驚かせてごめんね。寝ている若林くんがあんまり可愛かったからさ、岬くんとやっちゃおうか、って話になって」
「! やるって・・・そんな・・・」
「でも僕たち、若林くんが嫌がるようならすぐに止めよう、って決めてたんだよ。つまり・・・」
岬の手が屹立している若林を掴み、ソフトに擦り始めた。前と後ろを同時に攻められて、若林はあっと声を上げる。
「ほら、若林くんがそんな風に色っぽく悦んでるから、僕たちも我慢できなくなっちゃったんだ。若林くんにも責任はあるんだよ」
勝手な事を言いながら、岬は若林のペニスに顔を近付け、舌を出して棹を舐め始めた。アナルを弄る翼の手つきはぎこちないが、岬の舌技は実に巧みで若林は知らず知らずのうちに甘い声を漏らしていた。
「若林くんの声、本当に可愛いなぁ。俺、もう限界・・・」
翼が若林の中から指を抜く。そして岬に声を掛けフェラチオを中断させると、若林の脚を抱え込み怒張していた一物を一息に突っ込んだ。乱暴な挿入に、若林は苦しげに身を捩る。力強く腰を振って抽送を始めた翼に、岬がたしなめるように声を掛ける。
「翼くん、もっとゆっくりしてあげなよ。若林くんが辛くなるよ」
「あっ、で、でも・・・気持ちよくって・・・止められないよ・・・」
うっとりとした表情を浮かべ、翼は激しく腰を振り続ける。岬は困ったように若林の方を見下ろしたが、すぐにある事に気付いた。翼が腰を打ち付ける度に、勃起した若林の先端から白い汁がたらたらと溢れ漏れているのだ。若林は翼に後孔を犯されながら、既に達ってしまっていた。
「ちょっと、二人ともずるいよ。僕だけ除け者にしないでほしいな」
岬とて、若林に悪戯をしているうちに、とっくに勃起してしまっている。岬は己の納め所を求めて、若林の頭の方に回り込んだ。岬には翼と若林がイくのを見ながら、自慰をする気などさらさらなかった。岬は若林の口をこじ開けると、自分のペニスをそこに押し込んだ。
「んんんっ!」
「ほら、若林くん。ちゃんと俺の舐めて」
無理矢理に男根を含まされて、若林の目に涙が浮かぶ。それでも若林は必死に舌を使い、岬のモノをしゃぶり始めた。
「そう・・・うん、いいよ・・・若林くん、上手・・・」
「こっちも、すごいっ・・・きつくて、イきそう・・・っ!」
終わりが近いのを感じたのか、翼の動きが小刻みなものに変わった。そして少しの間をおいた後で、翼は若林の中で果てた。一方岬は、もう限界という所までペニスが張り詰めた瞬間、素早く若林の口から男根を抜いた。岬が放った精液は、若林の顔にぴちゃぴちゃと降り注いだのだった。