記念日
若林がロッカールームで着替えをしていると、先に帰り支度を終わらせたシュナイダーが話しかけてきた。 「若林、これからお前の家に行ってもいい?」 「ん? 別に構わないけど・・・」 断る理由もないのでそう返事をしたが、若林は内心落ち着かなかった。 今期からBミュンヘンに移籍した若林は、正GKとして迎えられ活躍している。新しいチームでもすぐに気の合う友人が出来て、彼らは若林の家によく遊びに来るのだが、シュナイダーだけは若林の家を訪れる事がこれまで一度もなかった。 それが今頃・・・というか、よりによって今日、家に来たがるというのは何故なのだろう。 (今日は俺の誕生日だ。まさか、あいつ・・・) 若林の胸に言い知れぬ不安がよぎる。シュナイダーと若林は長い付き合いの親友同士だから、傍から見れば誕生日を祝う為に家に行くくらい普通の事に思えるが、若林にはそう素直に物を考えられない理由があった。 話は、二人がハンブルクJr.ユースでチームメートだった頃まで遡る。 当時の若林はサッカー選手として目覚しい成長を遂げ、ぐんぐん実力を伸ばしていたが、こと性的なことに関しては同年代の少年たちに比べてかなり晩熟だった。とはいえ思春期ともなれば、スポーツで汗を流しても発散できないモヤモヤしたものを持て余すようになる。欲求不満が高じてプレーに陰りの見えてきた若林の、不調の原因を真っ先に見抜いたのがシュナイダーだった。 やり方を知らないなら教えてやると言われ、一人暮らしをしている若林はシュナイダーを家に呼んだ。そこで具体的な自慰の方法を教わり、若林はようやく溜め込んでいたものを発散する事ができた。 ところが事はそれだけでは済まなかった。若林の自慰を見たシュナイダーが興奮してしまい、若林をベッドに押し倒して強引にセックスに及んでしまったのである。 「・・・ごめん」 たっぷり二回も若林の中に射精してしまった後で、シュナイダーが申し訳なさそうに頭を下げる。だが若林にしてみれば、セックスもオナニー同様に全く初めての体験であり、つまり女性相手の普通のセックスを知らないから、シュナイダーが何を謝っているのかよく判らなかった。 なので、後日シュナイダーにもう一度したいと言われた時にも、若林はあっさりとOKの返事をした。当時の若林にはセックスもオナニーも、性衝動を発散させる方法のひとつに過ぎなかったのだ。 以来、二人は数日置きに声を掛け合い、人目を忍んで身体を重ねた。こんな関係が二ヶ月ほども続いたが、シュナイダーの移籍をきっかけに、二人の関係は自然消滅した。その後の若林はといえば、暫くは一人身が疼いて仕方なかったが、シュナイダーがいないからといってすぐに別の相手と付き合う気にもなれず、もっぱら自慰行為で衝動を鎮めていた。 しかし年が長じると、若林も性に関する知識を人並みに蓄えるようになった。 そして、自分がシュナイダーとしていた事が、世間の常識からすればアブノーマルな行為である事を知ってしまった。 若林はシュナイダーとの情事を忘れようとした。簡単に忘れられるような事ではなかったが、それでも記憶の奥底に封じ込めて日頃は思い出さないように努めた。ミュンヘンに移籍したシュナイダーとはずっと電話などで連絡を取り合っていたが、シュナイダーもあの事を恥じているのか二度と性的な話題は持ち出さなかった。もちろん若林も同様で、二人は普通の友人としての付き合いを続けてきた。 やがて若林がBミュンヘンに移籍をして、数年振りにシュナイダーとチームメートになった。必然的に今までより頻繁に顔を合わせるようになったわけだが、相変わらず若林もシュナイダーもあの時の事には触れようとしない。若林の新居に遊びに行こうと他のチームメートが誘っても、シュナイダーは何だかんだと理由をつけて結局一度も来なかった。 家に行く事で、万が一にも昔みたいな過ちが起こってはいけない、と警戒しているのだろう。若林はそう解釈して、自分もシュナイダーとはなるべく二人きりにならないようにしていた。 (シュナイダーも、忘れたがってるんだろう。お互いガキだったとはいえ、バカな事をした・・・) そう思っていたので、今日シュナイダーに掛けられた言葉が若林には意外だった。と同時に、ひょっとして俺の誕生日をきっかけにシュナイダーが昔のような仲に戻りたがっているのでは・・・と懸念したのだった。 それはあってはならない事だ。さっきは承諾してしまったが、やはり家には来るなと言い直そうか。 いや、それでは先延ばしにしているだけで、根本的に問題が解決しない。いっそこの機会に、ちゃんとシュナイダーと話しておこう。若林は不安を振り切り、覚悟を決めた。 途中の店で夕食を済ませてから、二人は若林の家へと足を運んだ。シュナイダーをリビングルームに通し、部屋の暖房スイッチを入れながら若林が声を掛ける。 「シュナイダーは来るの初めてだな。ま、適当に寛いでてくれ」 若林は客用に買い置きしてある缶ビールを二本ばかり冷蔵庫から出してくると、一本をシュナイダーに勧めた。 「飲めよ。一本くらいなら平気だろ」 今はシーズン真っ最中で明日も明後日も公式戦があるから、酒など飲まない方がいいのだが、シュナイダーとあの話をするかもしれないと思うと、アルコールでもなければ気まずくて敵わない。 缶を受け取ったシュナイダーが、笑顔で呟く。 「そうだな。今日は若林の誕生日だし、乾杯でもするか」 プシッと音を立ててプルトップを抜き、シュナイダーが缶を掲げてみせる。続いて缶を開けた若林が、それをシュナイダーの持つ缶に軽くぶつけると、シュナイダーが明るい声で言った。 「若林、誕生日おめでとう」 「ありがとう」 二人は同時に飲み始めたが、若林が半分も飲まないうちにシュナイダーの方は缶を空けてしまった。ビール一本くらいでは、酒に強いシュナイダーの顔色は全く変わらない。シュナイダーが空き缶を手にしたまま、椅子から腰を上げた。缶を捨てに行くのかと思いきや、若林の傍に来て彼の座っているソファの隣に並んで腰を下ろした。 腕が触れ合い、若林は緊張する。 「なんだ?」 「もう一本貰っていい?」 「ああ。代わりなら冷蔵庫に・・・」 と、言いかける若林の、缶ビールを握った手にシュナイダーの手が重なる。 「若林、弱いから一本飲めないだろ? これでいいよ」 シュナイダーは若林の手ごと握った缶を自分の方へ引き寄せ、本当に口をつけてそのまま飲んでしまった。予想外の行動に、若林はシュナイダーの為すがままになっている。 ゆっくりとシュナイダーの長い指が動き、空き缶を若林の手から取り除いた。そしてそれをそのまま足元へと取り落とす。床を転がる缶を若林が見るともなしに目で追っていると、耳元が急に熱くなって若林は背筋がぞくりと震えた。 二人の距離があまりに近過ぎて、シュナイダーの吐息が若林の耳にかかってしまうのだ。身体の疼きを呼び覚ますような刺激に、若林が思わず声を漏らす。 「あ・・・」 その反応を待っていたかのように、シュナイダーが若林の耳朶を甘噛みする。唇で、舌で、歯で若林の耳をやんわり攻めながら、シュナイダーは若林の太ももに掌を這わせ始めた。 やばい。やっぱりシュナイダーは、その気なんだ。このままじゃ、あの時と同じになる。 若林はついつい流されそうになる理性を必死に呼び戻した。 「ちょっと待った! そういうのはもう止そうぜ」 努めて明るい声を出しながら、若林はシュナイダーを押し止める。 「もう俺たちガキじゃねーんだし。したくなったからって、目の前の相手で済ませるってのはマズイだろ」 こうハッキリと拒絶されたら、シュナイダーも大人しく引き下がるだろう。何せシュナイダーと身体の付き合いがあったのは、もう何年も前の事。今の俺たちは立派な大人だ。気まぐれに昔の火遊びが懐かしくなったのかもしれないが、ここで流されてしまったら、後でお互い自己嫌悪に陥るのは目に見えている。そんな事はシュナイダーも判っている筈だ。 だが、シュナイダーは若林に寄り添った身体を離そうとはしなかった。 「若林・・・」 シュナイダーが深いため息をつく。 「もうガキじゃないから・・・だから、こうして口説いているんじゃないか・・・」 「・・・え?」 相手の言わんとしている事が飲み込めなくて、若林は戸惑う。よく判らないから説明してくれと促すと、シュナイダーがポツポツと話し始めた。 「確かに昔の俺はガキだった。しかも盛りのついたエロガキだ。自分を抑え切れなくて、若林の気持ちなんかお構いなしにレイプ同然にお前を・・・」 「その事は気にすんなよ。俺も大して嫌がってなかったんだから、お互いさまだ」 シュナイダーを慰めるつもりでそう言うと、シュナイダーの顔に自嘲的な笑みを浮かんだ。 「確かに若林もエロガキだったな。あの時のお前は性欲を発散できれば、相手が誰でも構わなかった。その事が判ってきて、だんだん俺は辛くなってきたんだ。俺は、若林の事が前からずっと好きで・・・それで我慢できなくてお前を襲っちまったってのに、若林は俺をオナニー道具のひとつぐらいにしか思ってなかったんだからな」 「・・・・・・な、何だって?・・・でも、それは・・・そんな!?」 予想もしなかった真実を打ち明けられ、若林は心の底から驚いた。確かに当時の自分はシュナイダーとのセックスを、自慰行為の延長程度にしか捉えていなかった。だがそれはシュナイダーも同じだと思っていた。若気の至りという奴で、二人ともセックスという行為を軽く考えていた。だからシュナイダーも自分と同じように、今では過去を悔やんでいるのだと、そう思い込んでいたのだ。 (でも、シュナイダーはそうじゃなかった・・・) 驚きのあまり言葉が出なくなってしまった若林を見て、シュナイダーが小さく哂う。 「何しろあの時の若林は、ソッチ方面に疎すぎた。俺に無理やり犯されたのに、ケロッとして関係を続けられるくらいだからな。そんなお前に好きだと告白したところで、ちゃんと受け止めて貰えるとは思えなかった。だから、俺は待つことにしたんだ。若林がセックスの意味や、俺との関係をちゃんと考えられるようになるまで・・・そして若林が成長したら、改めてお前を口説こうと思ってたんだ」 「・・・それが、今日ってわけか」 ようやく若林は理解した。移籍をきっかけに、シュナイダーが今まで友達付き合い以上の接触をしてこなかった理由を。今日この日、若林の誕生日を選んで家に来た理由を。 唐突に、若林の脳裏に思い出さないようにしていた数年前の情事が蘇った。若林の家での初体験に始まって、シュナイダーとは幾度もセックスをした。あの時の自分は肉体的な快楽を貪ることに夢中だったけれど、よくよく思い起こしてみれば、それだけが愉しみにだったわけではなかった。 親友のシュナイダーに、身体を求められるのが純粋に嬉しかった。 シュナイダーを自分の中に受け入れて、彼が絶頂へと昇りつめていくさまを体感するのが好きだった。 性欲を満たしあうパートナーがシュナイダーである事を、俺は誇らしく思っていたのだ。 何故その事を忘れてしまったのだろう。 あの心身ともに満たされた大切な時間を、どうして恥ずべきものだと思い込んでしまったのだろう・・・ 呆然と黙り込む若林に、シュナイダーが静かに顔を寄せた。若林はそれに気付くと顔の向きをずらし、迫ってきたシュナイダーの唇に自分からキスをする。柔らかい、懐かしい、シュナイダーの唇。若林は無心でシュナイダーと唇を合わせ続けた。 長いキスの終わった後で、シュナイダーが静かな声で言った。 「俺は若林が好きだ。だから・・・若林を抱きたい」 シュナイダーは唇を若林の耳元に近づけた。吐息を感じてかすかに震えた耳元に、囁きかける。 「俺じゃ・・・お前の相手にはなれないか・・・?」 「まさか」 くすぐったそうに首をすくめながら、若林が即座に答えた。 「シュナイダー・・・俺も、お前が好きだよ。こんな大事な事に、今まで気付かなかったなんて、俺は本当にバカだ」 それが若林の出した答だった。待ち望んでいた言葉を聞けて、シュナイダーは目を細めて嬉しそうに笑った。 着ている物を全部脱ぎ捨てて、先にベッドにあがりこんだ若林は、ベッド脇に生まれたままの姿で佇むシュナイダーを見て息を呑む。鍛え抜かれた逞しい肉体の中心で早くも半勃ちになっている一物が、若林の記憶より二まわりほども大きかったからだ。 「お前の・・・でっかくなったなぁ」 「そりゃあ、ここだって成長するさ。そう言う若林のも、随分立派になったじゃないか」 「・・・シュナイダーほどじゃない」 「そうか? でもこうすれば、もっと大きくなるだろう」 言うなりシュナイダーは若林のペニスに手を伸ばした。そのまま激しく擦り上げられて、若林は慌てて逃れようとするが、それは無駄な努力だった。 「あ・・・」 身体を弓なりに反らし、儚い声を上げて、若林はあっという間に昇天してしまった。若林自身を握ったシュナイダーの手の中に、びゅるびゅると吐き出されたザーメンが溜まっていく。シュナイダーはそれを潤滑油代わりに、若林のアナルへ塗りつけ始めた。射精直後で放心していた若林は、いきなりアナルを弄り回されて痛みに身を捩る。 「うわっ、シュナイダーッ・・・あっ、痛いっ・・・」 「久しぶりだからか、狭くなったみたいだな。待ってろ、痛くないように準備してやるから」 ベッドから下りたシュナイダーは、カバンの中からローションの小瓶を取り出すと、それを手に若林の元へと戻ってきた。ローションをたっぷり使いながら、シュナイダーは丹念に若林の後孔を慣らしていく。シュナイダーの長い指に時間をかけて愛撫され、若林の意識は蕩けそうになっていた。 「シュナ・・・もう、もういいから・・・早く・・・」 「ああ。俺も我慢の限界だ」 若林の中から指を抜き、シュナイダーは仰向けになった若林の片脚を抱えあげると、先走りに濡れた巨頭を若林の中に捻じ込んだ。狭い入り口をめりめりと掻き分けて、シュナイダーの巨根が若林を蹂躙する。 「はぅぅ・・・っ!!」 想像以上の圧迫感に若林が呻く。身体を引き裂かれるような、激しい痛み。初めての時ですら、これほど苦しくはなかったように思う。 だが苦しんでいるのは若林だけではなかった。充分慣らした筈なのに、数年ぶりに男根を受け入れる若林の中はあまりにもきつかった。肉体の中で尤も敏感な器官であるペニスを、焼けるように熱い肉の壁で締め上げられているシュナイダーも、痛みに音を上げていた。 「わ、若林・・・きつ過ぎだ。もっと力抜けって」 「できない・・・」 「昔はちゃんと出来ただろう。ゆっくり息をして・・・」 歯を食いしばっていた若林が、シュナイダーの言葉に従って息を吐く。努力の甲斐あって、少しずつ締め付けが和らぎ、シュナイダーも腰を動かせるようになった。 「はぁ・・・すごいな・・・若林。お前、俺と別れてからここは全然使っていないのか」 ゆっくりと抽送しながらシュナイダーが問うと、若林が涙目になって頷いた。 「嬉しいよ、若林。だったら、今まで待たせた分、サービスしないとな」 ぐっ、とシュナイダーが腰を入れた。そして腰を振るペースを徐々に速めていく。若林を苛んでいた局部の痛みはいつしか快感へとすりかわっていた。深々と打ち込まれたペニスが蠢くのに合わせるように、若林の喘ぎ声が一層大きくなった。 「あっ、あぁっ・・・シュナ、もう、もうっ・・・」 シュナイダーが激しく突き上げる度に、若林の全身に快楽の波が押し寄せていた。堪える事など不可能だ。シュナイダーの腹の下で、若林のペニスがビクビクと震え真っ白な精液を吹き上げる。射精の瞬間、若林のアナルがぎゅうっと収縮した。 「うぁっ、あーっ! 若林っ・・・」 盛んに腰を振っていたシュナイダーが、固まってしまったかのように動かなくなる。絶頂に達したシュナイダーは、若林に挿れたままザーメンを放っていた。 息を弾ませながらシュナイダーがペニスを抜いた。しかし脱力してしまった若林は姿勢を変えることが出来ず、仰向けで大股を広げたまま動けない。そのせいで若林のアナルから粘っこい白濁液がとろりと伝い落ち、シーツを濡らしていくのがシュナイダーには丸見えだった。 (うわ・・・やらしい眺めだな・・・) そう思った途端に果てたばかりの股間が疼き、むっくりとペニスが首をもたげる。 シュナイダーは迷う事なく、目前で息づく肉孔に一物を突き入れた。そのまま抽送を始めると、若林が声を上げて身悶える。その声音は甘く淫らで、男に貫かれる快感を悦んでいた。 翌朝の若林の目覚めは、決して快適とは言えなかった。ベッドにうつ伏せに寝ていたのだが、その身に被さっていたのはブランケットではなくシュナイダーその人で、尻には彼の一物が埋まったままだったのだ。若林はシュナイダーに抱きつかれたまま、身体を揺すった。 「・・・シュナ。起きてくれ。もう朝だ」 「・・・・・・ん・・・・・・ああ」 寝ぼけ声のシュナイダーが身体を浮かすと、ずるりとペニスが抜けていくのが判って若林は深く息をつく。寝返りを打って、隣に寝そべっているシュナイダーの方を向くと、若林は尋ねた。 「なぁ、俺たち昨日、何回やった?」 「え・・・と、三回・・・かな」 「エロガキの時と変わらねぇなぁ・・・」 クスクスと声を殺したように笑う若林につられたように、シュナイダーも笑い出した。 「若林、起きられる? 今夜の試合出られるか?」 「出るに決まってるだろ。そういうお前こそ、シュートミスなんかするなよ」 「判ってるよ」 軽口を叩きながら、二人はゆっくりとベッドから抜け出した。シャワーを浴びて、さっぱりした服に着替え、朝食を食べ終わる頃には、下半身に残るだるさもあまり気にならなくなってきた。これなら試合も大丈夫そうだと、若林は胸を撫で下ろす。 「おい、若林」 「なんだ?」 「来年の12月7日は盛大にお祝いしなくちゃな。記念日が二つ重なるんだから」 楽しそうにシュナイダーが言うのを聞いて、若林は呆れ顔だ。 「今から来年の話かよ。それに記念日が二つって何のことだ?」 「決まっているだろう」 シュナイダーが若林の首に両腕をかけ、若林の身体を抱き寄せた。 「若林の誕生日と、俺たちが正式に付き合い始めた記念日」 大真面目な顔つきでそう宣言すると、シュナイダーは苦笑している若林の頬にキスを落とした。 おわり
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