【注意】本文を読み進めると、途中でエロ絵年賀状が出現します。背後には充分ご注意下さい。
猪突猛進 若林の家を訪れたシュナイダーは、見慣れた室内に見慣れぬ物を発見した。掌サイズの動物のぬいぐるみ。 「なんだ、コレ?」 ぬいぐるみを手にとって若林に聞いてみると、イノシシのぬいぐるみだと返事が返ってきた。日本のファンが送ってきたものらしい。 「なんでまたイノシシを?」 「今年が亥年だからだよ」 若林は干支について簡単に説明をし、同封されていたファンレターには「猪突猛進」に引っ掛けて、ブンデスリーガ優勝を目指して突っ走って下さい!という内容が書かれていた事を話した。 前期では堂々の優勝を果たしたB・ミュンヘンだが、今期はブレーメン、シャルケに次ぐ三位に甘んじている。別にそれが若林のせいというわけではないが、古巣のハンブルガーSVを飛び出して新天地に羽ばたいた若林の活躍を期待していたファンにしてみたら、今のB・ミュンヘンの成績が歯痒くて仕方ないのだろう。 「だが、こればっかりは俺一人が突っ走ってもどうにもならん」 若林はシュナイダーの手からイノシシのぬいぐるみを取り上げると、それを元の場所に置いた。 「頼むぜ、『皇帝』さん。引き分けばかりじゃ、優勝は出来ないんだから」 現時点での得点王がブレーメンのシェスターである事からも判るように、シュナイダーは前半戦では思うように点が取れなかった。主砲であるシュナイダーの不調はチーム全体に響き、若林が好守を続けても報われない試合が多かったのだ。 「判ってるよ」 シュナイダーは頷く。改めて言われるまでもなく、後半戦が始まったら全力で試合に挑み、チームを優勝へと導くつもりだ。しかし今日は年が明けてから初めての、若林との自宅デートなのだ。 今日は欲しいものが他にある。 「まぁ、それはウィンターブレイクが明けてからの話だな」 シュナイダーは若林の肩に手を置いた。 夜まで待てないと言うシュナイダーに押し切られ、若林はシャワーを浴びる時間も貰えず、ベッドへと押し倒された。お互いに都合が付かず、恋仲だというのに年末年始は禄にデートも出来なかった。そのお預けを食っていた反動なのか、今日のシュナイダーは普段よりも急いている。 キスや前戯にほとんど時間をかけず、若林にバックの体勢を取らせたかと思うと、すぐに若林のアナルへと指を挿し入れる。ローションを使ってくれてはいるものの、指の動きは乱暴でシュナイダーの焦りを感じさせた。 (シュナイダーの奴、溜まってるって言ってたけど、これは相当だな・・・) シュナイダーに向けて尻を掲げ、アヌスを彼の指に弄られながら、若林は深く息をつく。若林とてシュナイダーに会えない間寂しい想いはしていたが、だからと言って乱暴に扱われるのは決して嬉しい事ではない。 シュナイダーの指が、若林の中から抜け落ちる。その直後に、シュナイダーが若林を貫いた。 限界まで怒張したモノに狭い腸壁を容赦なく押し広げられ、ずぶずぶと奥まで侵入されて若林が喘ぎ声を漏らす。 「あっ、あ・・・シュナ・・・待って・・・っ」 「・・・悪い、待てないっ・・・!」 無情にもそれだけ告げると、シュナイダーは腰を叩きつけるようにして激しく振り始めた。充分に慣らされているとは言えない部分に固い肉棒を何度も突き込まれ、若林は堪らない。若林にとって幸いだったのは、久し振りだったせいかシュナイダーがいつもより早く果ててくれた事だった。 「くっ・・・!」 若林の腰を掴み、根元までぎっちりと挿入したままでシュナイダーがブルッと身を震わせる。体内にじわじわと溢れ込んでくる熱い液の感触に、若林は目を閉じて耐えていた。 だがシュナイダーは、まだ若林を開放しなかった。一旦ペニスは抜いたものの、ベッドにくずおれた若林を仰向けにして、両脚を大きく広げさせる。若林がまさかと思った瞬間、シュナイダーが若林の腿を抱えあげ、丸見えになったアナルへとペニスを突き立てた。 「あっ・・・お、おまえ、まだやる気かよ・・・っ?」 「当たり前だ」 シュナイダーは若林を穿ったままで若林の肩を抱き、強引に上半身を起き上がらせる。そして対面座位の形に持ち込むと、うつろな目でこちらを見ている若林に、にまっと笑いかけた。 「俺、いい事思いついたんだ」 「・・・いい事?」 張り詰めたシュナイダー自身を体内に呑み込んだままで、若林がうんざりした様子で聞き返す。こんな状況でシュナイダーが思いつく「いい事」など、どうせ碌な事ではあるまい。 「シーズン後半戦の事さ。俺が点を取ったら、若林がその日のうちにやらせてくれる、ってのはどうだ?」 そう言いながらシュナイダーは大きく腰を揺すった。たちまち痛みと快感が綯い交ぜになって、若林の身を駆け抜ける。 「あっ・・・ちょっ・・・うぅ・・・!」 下からリズミカルに突き上げられて、シュナイダーに貫かれたままの若林の身体が弾む。下らない提案を即座に却下したいのに、まともな言葉が出てこない。シュナイダーは若林の身体が倒れないように、両手で胴を支えてやりながら尚も激しく腰を揺すり続ける。 「一点につき、一回、ハット、トリックなら・・・三回! ご褒美がっ、あった方が、俺もヤル気出るしっ・・・いいだろ?」 「ア、そ、そんな・・・あ・・・はぁっ、あ・・・シュナ・・・ッ!」 ![]() 「な、俺と、すぐにデキて・・・若林に、とってもっ・・・いい話だよなっ?」 ゆさゆさと突き上げられ続けているうちに、若林のペニスは触られてもいないのに勃ち上がってしまった。たらたらと歓喜の汁を先端から溢れさせながら、若林がガクガクと頷く。 「あっ・・・いいっ、いい・・・きもちいぃ・・・あぁーっ!」 「よかった! じゃあっ、決まりだな!」 「うっ!!」 若林が首を反らせて大きく仰け反ると、直後にシュナイダーの目の前で若林のペニスから、真っ白な汁が噴き上がった。勢いよく迸った精液が、身を反らした若林の腹から胸、顔の近くにまでかかっているのを見て、シュナイダーは感激した。 「おぉっ、すげぇ・・・よし、俺も!」 己の絶頂が近いのを感じたシュナイダーは、ぐったりしてしまった若林の中から我が身を抜いた。そしてそのまま仰向けに寝かせてやると、若林の身体を腹の辺りで膝立ちに跨ぐ。そして限界の迫った息子に手をかけて自慰を始めたかと思うと、すぐに若林の顔目掛けて精を放った。 ベッドで目を閉じていた若林は、瞼や頬に熱いものがぽたぽたと降り注ぐのを感じた。唇のあたりに垂れてきたそれを舌で掬い取ると、馴染みのある青臭い味がした。 『・・・では、次は海外サッカー情報。ドイツ、ブンデスリーガもウィンターブレイクが明けて、いよいよ後半戦がスタートです。やはり今節一番の注目はこの試合! 敵地に乗り込んだバイエルンが、怒涛のゴールラッシュでドルトムントを圧倒した模様をお伝えします・・・何といっても、この試合の主役は、"若き皇帝"カール・ハインツ・シュナイダー! 驚いた事に、この大量得点は全て、彼一人が叩き出したものなんです。ゴールランキングで低迷していたシュナイダーは、この試合だけでシェスターを抜き、単独得点王に踊り出ました』 スポーツニュースの画面には、次々とゴールを決めるシュナイダーの雄姿が連続して映し出されている。 『・・・ゴールを目指すこの凄まじい執念! 猪突猛進とは、まさにこの事ですね。バイエルンといえば、日本の誇る守護神・若林源三も今期からバイエルンに在籍しているわけなんですが、この試合は出番らしい出番が無かったのが残念なのか、シュナイダーがゴールを決めてもこの通りでした』 アナウンサーがちょっとおどけた調子で原稿を読むのに合わせて、ゴール前の若林が映し出される。帽子を目深に被った若林は、何故か負け試合の時の様にガックリと肩を落としていたのであった。 おわり
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