住人の全てがシュナイダー(攻め)と源三(受け)という、夢のような街「シュナ源People」
しかし住民の全てが幸せなシュナ源カップルになるとは限らず、シュナシュナまたは源源のホモカップルも、数多く存在する。そして、この街の住人には貞操観念が欠落しているので、結婚していても新たに恋人を作ったり、二股や三つ股の交際をしたりという事は、日常茶飯事である。
そうした事を踏まえたうえで、以下の小説はお読みいただきたい。
「俺ん家にこいよ。今夜パーティーがあるんだ」
恋人のシュナイダーに電話で呼び出され、源三はシュナイダーの家に出向いた。呼び鈴を押すと、暫く待たされた後、シュナイダーが出てきてドアを開けてくれた。
シュナイダーの顔には汗が浮かび、息を弾ませていた。ガウンを羽織っているが、その下はどうやら裸らしい。源三はジェラシーを覚えた。
源三の恋人のシュナイダーは結婚している。しかも相手は受けである「源三」ではなく、「シュナイダー」だ。つまりホモカップルなのである。きっと今の今まで、結婚相手であるもう一人のシュナイダーと、セックスをしていたのであろう。
源三は素っ気無い口ぶりで言った。
「お邪魔だったようだな。俺は帰るよ」
「待てよ、源三。パーティーはこれからなんだぜ」
シュナイダーは源三の腕を掴んで、家の中に引っ張り込んだ。そのまま強引に寝室に連れて行く。寝室に通された源三は、ベッドの上の光景を見て目を見張った。シュナイダーの結婚相手であろうもう一人のシュナイダーが、見知らぬ源三をバックから犯している真っ最中だった。
「シュナイダー、これは・・・」
「源三は会うのが初めてだったな。あれが俺の結婚相手のシュナ。奴の相手をしているのが、俺のもう一人の恋人のゲンゾーだ」
ベッドの上のシュナが、源三に気づいた。ゲンゾーを突き上げながら、こっちを見てニヤリと笑いかけた。
「よう、もう一人のお姫様の登場だな」
ゲンゾーも源三に気づいたようだった。だがゲンゾーの方はシュナほどゆとりがなく、源三の視線から逃げるように下を向いてしまった。シュナが大きな声で叫んだ。
「おおっ、すげぇ締まる・・・! こいつ、あんたに見られて興奮してるぜ」
源三は漸く、シュナイダーの言う「パーティー」の意味を悟った。源三はシュナイダーに文句を言った。
「こんな話、俺は聞いてない。俺は帰る」
「ここまで来て、それはないだろう」
シュナイダーはドアに鍵を掛け、源三の逃げ道を塞いだ。そして源三の身体を壁に押し付けて、無理矢理に唇を奪った。源三はシュナイダーの顔を押し戻し、強引なキスから逃れた。
「嫌だ! おまえに俺以外の恋人がいるのは今更しょうがないが、だからって乱交パーティーなんかするのは御免だ。俺といる時は、俺だけを見ていて欲しいんだ!」
シュナイダーは全く意に介さない。
「おまえのそういう、ウブなところが好きだよ」
ああっ、と高い声がベッドの方から聞こえた。声に驚いた源三がそちらを見ると、ゲンゾーが身体を強張らせて果てているところだった。ゲンゾーのペニスから精液が飛び散るのを見て、源三は自分の媚態を見ているような羞恥を感じた。
シュナの方はその後も暫く腰を動かしていたが、やがて達したと見えて動きが止まった。シュナが身体をどかすと、ゲンゾーがベッドに倒れ伏した。
シュナイダーは源三をベッドの脇まで引っ張って行った。ゲンゾーは失神してしまったのか、うつ伏せになったまま動かない。さっきまでシュナを咥え込んでいた穴がぽっかりと口をあけ、白濁した汁を垂れ流しているのがよく見えた。
他人のセックスを目の当たりにして、源三は身体が火照るのを感じた。
「どうだ? こんな風に可愛がってもらいたくないのか?」
シュナイダーは源三のズボンに手をかけて、ファスナーを下ろした。局部に触ると、固くなりかけたモノが下着を濡らしているのが判った。布の上から大事なところを弄り回されて、源三は喘いだ。シュナイダーが源三の耳元で囁く。
「その気になったみたいだな」
「丁度いい。ゲンゾーが寝ちまったからな。今度はこっちのお姫様を味見させてもらうぜ」
全裸のシュナが近寄ってきた。シュナイダーもガウンを脱ぎ捨て、裸になる。二人のシュナイダーに追い詰められるように、源三も服を脱ぎ始めた。
ぐったりとしたゲンゾーの身体をベッドの端にずらすと、シュナイダー達は今度は源三を広々としたダブルベッドの中央に寝かせた。
シュナとゲンゾーのセックスを見たせいで、源三の身体はすっかり昂ぶっていた。シュナイダーにほんの少ししごかれただけで射精してしまい、それを見たシュナがクスクスと笑った。
シュナイダーは精液にまみれた指を、源三の前に差し出した。
「おまえので汚れちまった。舐めてきれいにしてくれよ」
源三は言われたとおり、シュナイダーの指を一本一本丁寧に舐め始めた。口の中に生臭い味が広がる。こんな風に自分の出したものを口にするのは初めてのことで、恥ずかしくて堪らなかった。
「上手にしゃぶってるな。源三は舌遣いが上手そうだ」
シュナはそう言うと、脚を広げてベッドの上に座りなおした。情事を終えたばかりでうな垂れているペニスを指差し、源三に命令する。
「しゃぶってみろ。噛むんじゃないぞ」
人のモノをしゃぶったことなどない。源三は救いを求めるように、恋人であるシュナイダーの顔を見た。しかしシュナイダーは助けてはくれなかった。
「言われたとおりにしろ。源三なら上手く出来る」
シュナイダーに促され、源三はおずおずとシュナの股間に顔を近づけた。先端や棹の部分をちろちろと舐めていると、シュナが苛々した様子で怒鳴った。
「そうじゃない。もっと深く咥えるんだ」
源三の髪を掴み、強引に自分のペニスを源三の口に突っ込んだ。髪を掴んだまま源三の頭を動かすと、ようやく源三が積極的に舌を使い始めた。源三の口の中で、シュナのペニスはぐんぐん成長し固く大きくなっていった。
いつしか源三はシュナへの奉仕に、全神経を集中させていた。そのため自分がシュナイダーの前に尻を突き出して、無防備なアナルを見せつけていることに全く気づかなかった。
シュナイダーは源三の尻を両手で掴み、左右に押し広げた。そしてぴちゃぴちゃ音を立てながら、源三のアナルに舌を這わせ可愛がり始めた。
源三は背後から与えられる異様な刺激に身じろいだ。だが頭をシュナに、尻をシュナイダーに押さえられ、逃れる事が出来ない。シュナイダーの唾液に濡らされた尻の穴をひくつかせていると、今度は固く太いモノがぐいぐいと突っ込まれた。
「んんんっ!!」
ふいの衝撃に声をあげたいのに、シュナのものを頬張っているので、声が出せない。シュナは腰を上げ、今度はベッドに膝をついた。シュナのモノを咥えている源三はそれに合わせて頭を持ち上げた。
源三は四つん這いになって、前と後ろからシュナイダー達に攻められる格好になった。
二人のシュナイダーは同じように、源三の中にペニスを抜き差しする。熱い肉の塊を口と尻から二本同時に突っ込まれ、源三は全身を長い一本の肉棒で貫かれているような錯覚を覚えた。
苦しい・・・・・気持ちいい・・・・・・
・・・・・・やめてくれ・・・・・・もっとして・・・・・
全く逆の感情が交錯した。頭の中が真っ白になり、源三は何も考えられなくなった。ただ二人のシュナイダーの動きに合わせて、身体を動かすだけだった。
源三の髪を掴んだシュナが、嬉しそうに叫んだ。
「上手いぞ、源三! 思ったとおり、こいつは大した淫乱だ」
シュナが上機嫌なので、シュナイダーは笑ってしまった。ふと気配を感じて横を見ると、いつの間に起き上がったのかゲンゾーがこっちを見ながら、必死になって息子をしごいていた。シュナイダーはゲンゾーを呼んでやった。
「来いよ、こっちに来て、源三のを可愛がってやれ」
ゲンゾーはすぐに仰向けになって、源三の下にもぐりこんだ。片肘を突いて少し身体を持ち上げ、源三のペニスを口に含む。空いたほうの手は相変わらず自分自身を忙しなくこすっていた。
新たな快感が加わり、源三はもう限界だった。しゃぶり、しゃぶられ、突っ込まれて、全身で感じまくっていた。
源三が身体を震わせ、ゲンゾーの口の中に精液を吐き出した。ゲンゾーは慣れたもので、えずく事もなく赤子が母乳を吸うように精液を飲み干した。
続いてシュナが果てた。源三はゲンゾーほど器用ではなく、げほげほと咳き込んで、精液を吐き出した。
それからシュナイダーが達した。下の口はシュナイダーの精液を受け入れ、殆どこぼす事はなかった。シュナイダーが刀身を抜くと、源三の身体はバッタリとベッドに倒れこんだ。
ゲンゾーだけがイき遅れて、まだ自分をしごいていた。それを見たシュナイダーはある事を思いついた。放心状態の源三を仰向かせ、脚を開かせるとゲンゾーに言った。
「源三に入れてみろ。男になれるチャンスだぜ」
「えっ・・・でも・・・」
受け体質のゲンゾーは躊躇った。だがシュナイダーに入れなければ二度と抱いてやらないと脅され、とうとう源三の中に挿入を始めた。終わったばかりのところに、いきり勃ったモノを突っ込まれ、源三はうめいた。
「・・・んああぁっ!はぁ・・・ああっ・・・」
「ごめん・・・俺も、こんな事・・・したく・・・ないのに・・・」
ゲンゾーは言い訳をしながら、それでも腰を動かすのを止めなかった。シュナイダーとシュナは興味津々の顔つきで、源三たちのセックスを見守っている。シュナが目を丸くした。
「すげえ・・・源三同士のって、初めて見た」
「受け同士でも出来るんだな。どうりで子供が出来るわけだ」
シュナイダーが感心したように言った。
住人が男だけの「シュナ源People」の世界でも、ちゃんと子供は生まれる。愛の深いセックスをすると、受けである源三が何かを感じ取り、キャベツ畑へ出掛けていって子供を見つけてくるのである。そしてホモカップルの源源は子供を授かるが、何故かシュナシュナには子供が授からないのだった。お互い受け役になるのを嫌がり、素股でセックスを片付けていたシュナイダー達は、「シュナ源People」の謎をひとつ解明した気分だった。
源三は自分と同じ顔をしたゲンゾーに犯されていることに気づき、ショックを受けた。
俺はホモじゃないのに、こんなことしているなんて・・・!
だが、今の源三の頭と身体は完全に別物だった。頭では拒否していても、身体はゲンゾーのペニスが与えてくれる刺激に悦び、ゲンゾーをしっかと捕らえて離さなかった。
ゲンゾーも同じだった。ホモ行為に嫌悪を感じながら、源三に締め付けられる快感に抗えず、夢中で腰を動かしていた。
「・・・・・・可愛いな」
「・・・・・・ああ」
二人のシュナイダーは固唾を飲んで、源三たちが終わるのを待った。二人のペニスは完全に勃起しており、うずうずと出番を待っていた。やがて源三たちが、抱き合うようにして同時に果てた。シュナイダーはゲンゾーの身体を源三の上から引きずりおろし、源三の横に寝かせるとすぐさまペニスをゲンゾーの中に突き立てた。シュナは源三に覆い被さり、これまたそそり勃ったモノで源三を貫いた。休む間もなく三本目の肉棒を突っ込まれ、源三は最早声も出せなかった。
パーティーはまだまだ終わる気配がなかった。
おわり
あとがき
これは「シュナ源People」の設定を思いっきり妄想テイストで味付けしたエロ小説です。「シュナ源People」はほのぼのデートや甘い新婚生活が疑似体験できる、かわいいゲームなのに、私が小説化すると・・・(苦笑)
ただでさえ「シュナ源People」の掲示板で荒らし行為をしているのに、この小説はないだろうと流石に反省し、お蔵入りさせるつもりでおりました。しかし「シュナ源People」の管理人様から「アップしちゃえば?」とのお言葉を賜り、こうして日の目を見させて頂いた次第です(発表当時は隠し展示でしたが・・・/汗)
今回のアップに関しては「シュナ源People」管理人様に、この上もなくお世話になりました。今回に限らず、本当にいつもいつもお世話になりっぱなしです。この場を借りまして改めて、御礼を述べさせて頂きます。
Uさま、本当に有難うございました。この御恩はきっと、若草活動の場にて返させて頂きます(そんなもんじゃ全然足りない・・・汗)