(とにかく、シュナイダーを気持ちよくさせないと・・・)
気が焦った若林は、ソファに掛けたシュナイダーの脚の間に座り込んだ。シュナイダーは若林の意図を察したらしく、脚を大きく開いて若林が触りやすいような姿勢を取っている。
 若林の手が、シュナイダーのズボンのファスナーに掛かった。そのままファスナーを下ろし、下着の合わせ目からシュナイダーのペニスを露出させる。
 そして僅かに躊躇を見せたものの、若林はすぐにシュナイダーの一物を口に含んだ。
 熱い舌がおずおずと肉の上を這い回る感触に、シュナイダーの劣情は高まっていく。ぎこちない舌遣いが却っていじらしくて、シュナイダーは若林の口の中で大きく成長した。
 シュナイダーが感じているのが判って、若林の身体も徐々に昂ぶってくる。愛する男が自分の舌によって、興奮状態にあるという事実は、若林をかつてない興奮に導いた。若林は夢中でシュナイダーを舐め、しゃぶり、吸い付き、味わった。
 「お・・・いい、上手いぞ、若林・・・っ!」
若林に咥えられたまま、シュナイダーのペニスはぐんぐん成長する。熱く固く脈打つ肉棒は、いまや完全に若林の口内を充塞していた。さすがに苦しくなってきて、若林は深く咥え込んでいたモノから一旦口を離す事にした。ところが、いつの間にかシュナイダーの両手が、若林の髪をきつく掴んでいた。若林が頭を動かそうとしても、シュナイダーの手が若林をしっかりと押さえ込み、それを許さない。
 (うぅっ・・・シュナイダー、苦しい・・・)
若林は必死で目で訴えるが、シュナイダーは若林のフェラチオに陶酔しきっており、若林のアイコンタクトに気付いてくれない。それどころか若林の頭を引き寄せて、もっと深く咥えさせようとしている。ぐいぐいと頭を引き寄せられて、若林は吐き気をもよおした。
 (シュ、シュナイダー! 無理だっ、苦しいっ! 止めてくれぇーっ!)
 「若林っ、もっと、もっと深く・・・」
二人の感覚は完全にすれ違っていた。そして、この数秒後に悲劇は起きた。

 シュナイダーは謝りながら若林の顔を拭き、服を着替えさせてキレイにしてからベッドで休ませてくれた。すっかり気分の悪くなってしまった若林は、シュナイダーに申し訳ないと思いながらも彼の厚意に甘えてベッドに横になった。
 だがシュナイダーが今頃、吐瀉物で汚れてしまったソファや床を黙々と掃除しているのだと思うと、自己嫌悪の波が押し寄せてきてとても眠れない。
 (ごめん、シュナイダー・・・この埋め合わせはいつかきっとするから・・・)
顔を出しているのも恥ずかしく情けなくて、若林は頭から布団を引っかぶった。 
バッドエンド14
スタートに戻る
イベント倉庫に戻る
メニューに戻る