俺は母からフリーパスを受け取り、カルツの家に電話した。近くの公園にカルツを呼び出し、
かくかくしかじか事情を説明する。カルツは楊枝を噛みながら、つまらなそうに尋ねた。
「で、ワシに何をさせたいんだ?」
「このフリーパスを使ってくれ」
「俺と遊園地に行ってくれ」
「俺の希望は判っているだろう?」