(とにかく、キスでもしないことには・・・)
若林はシュナイダーの顔に手を添えて自分の方へ向かせると、そっと唇を重ねた。キスだったら、自分からもよくやっているので、或る程度は慣れているのだ。ただ、若林からするキスはあいさつ代わりのような軽めのものばかりで、シュナイダーが仕掛けてくるようなディープキスは、自分からはやった事がないのだが・・・
 若林はシュナイダーの真似をして、キスをしながら舌をシュナイダーの口内へと伸ばしてみた。するとすぐにシュナイダーの舌先が触れ、若林は慌てる。シュナイダーのキスに応えるのは何とも思わないのに、自分から仕掛ける立場になった途端ディープキスひとつするのにビクビクしてしまう。
 結局若林は、自分から唇を離してキスを中断してしまった。シュナイダーにどう思われただろうかと、相手の顔をチラリと窺うと、次は何をしてくれるのかとワクワクしているような風情である。今夜は自分が主導権を握ってる筈なのだが、何だかシュナイダーに見守られているというか、遊ばされているだけのような気がしてきた。
 (参ったな。この後、どうすればいいんだろう・・・)

思い切ってフェラチオをする。

場所をベッドに移してみる。

シュナイダーに降参する。